文字起こしの自動削除

保存期間の設定、削除の対象範囲、削除後に残るものです。

Pulseでは、一定の期間が経過した文字起こしを自動的に削除できます。削除の対象は文字起こしだけで、ノートは残ります。個人での設定と、Enterpriseプランのワークスペース全体への適用の2通りがあり、動作が異なります。この記事では設定の手順、削除によって使えなくなる機能、削除後に残るものを説明します。

Enterpriseプラン

補足

自動削除の既定はオフ(自動削除しない)です。設定しない限り、文字起こしは削除の操作を行うまで残ります。保存期間は「1日 / 1週間 / 1か月 / 3か月 / 6か月 / 1年 / オフ」から選びます。

個人で設定する

Enterpriseプラン以外をお使いの場合、自分の文字起こしについて保存期間を設定できます。既定はオフのため、設定するまで自動削除は行われません。

  1. 設定を開く

    Pulseのデスクトップアプリを開き、[設定]を開きます。

  2. 環境設定を選ぶ

    左側のメニューから[環境設定]を選びます。

  3. 自動削除期間の項目を探す

    [データと共有]にある[文字起こしの自動削除期間]を探します。

  4. 保存期間を選ぶ

    1日、1週間、1か月、3か月、6か月、1年から選びます。自動削除を使わない場合は[オフ]を選びます。

  5. 確認画面の内容を読んで確定する

    最初に有効にしたときは、内容を確認する画面が表示されます。設定はすぐには反映されず、1週間の猶予期間が置かれます。この間に考えが変わった場合は、設定を元に戻せます。

猶予期間が過ぎると、選んだ保存期間を過ぎた文字起こしから順に、自動的に削除されていきます。

確認
  • 設定した保存期間が、業務でその記録を参照する期間より長いことを確認した
  • 残しておきたい文字起こしがある会議は、猶予期間のうちにエクスポートした
  • 文字起こしが消えてもノートの内容だけで用が足りることを確認した
補足

個人の設定は、そのワークスペース内の自分の文字起こしにのみ適用されます。他のメンバーの文字起こしには影響しません。

Enterpriseプランでワークスペース全体に適用する

Enterpriseプランの管理者は、ワークスペースの全メンバーに適用される保存期間を設定できます。選択できる期間は個人の設定と同じで、1日、1週間、1か月、3か月、6か月、1年、オフです。現在はUNCHAIN株式会社側での設定作業が必要なため、担当の営業窓口またはtharada@the-unchain.comまでご連絡ください。

ワークスペース全体の設定を有効にすると、次のように動作します。

  • 保存期間はワークスペース全体に適用され、個々のメンバーが上書きすることはできません
  • メンバーが個人の保存期間を設定していた場合、ワークスペースの設定で上書きされます
  • 猶予期間はありません。適用した時点で、保存期間を過ぎたすべての文字起こしが直ちに削除されます

現在の設定は、ワークスペース設定の[データセキュリティ]の項目で確認できます。

注意

ワークスペース全体への適用には猶予期間がないため、適用の前に、保存期間を過ぎた文字起こしのうち残しておくべきものがないかを確認してください。削除された文字起こしは復元できません。

有効にする前に知っておくこと

注意

文字起こしの削除は取り消せません。一度削除された文字起こしを復元する方法はありません。

影響 内容
ノートは残ります 削除されるのは文字起こしだけです。AIで整形されたノートと、自分で書き加えたメモはそのまま残ります
ノートの再生成ができなくなります Pulseはノートの生成と再生成に文字起こしを使います。文字起こしが削除されると、その会議のノートを作り直せません。削除される前に、ノートの内容に納得しているかご確認ください
チャットの回答が限定的になります チャットは文字起こしを参照して会議についての質問に答えます。文字起こしがない会議については、ノートに書かれている範囲でしか答えられません
猶予期間は個人設定だけです 個人で設定した場合のみ1週間の猶予があります。Enterpriseプランのワークスペース設定には猶予がありません
ワークスペースの設定が優先します 管理者が保存期間を設定している場合、個人の設定より優先されます
削除は自動で進みます 猶予期間の経過後は、保存期間を過ぎた文字起こしが順次削除されます。その都度の確認は表示されません

削除されたあとの画面

文字起こしが削除された会議を開くと、次の状態になります。

  • ノートは表示され、編集もできます
  • 文字起こしパネルには、文字起こしが削除された旨のメッセージが表示されます
  • その会議のノートを再生成したり、AIで更新したりすることはできません
  • その会議についてのチャットの回答は、ノートに書かれている範囲に限られます

削除後に残るもの

画面上から文字起こしが消えた後も、次のものは一定期間残ります。委託先審査や監査の場面で説明が必要になる部分です。

残るもの 目的 消えるまで
バックアップ 障害からの復旧 世代の入れ替わりに従って順次上書きされ、保持期間の経過とともに消去されます
監査ログ 不正利用の調査、アクセス履歴の確認 保持期間の経過後に消去されます。ログには文字起こしやノートの本文は含まれず、いつ誰がどの操作を行ったかの記録だけが残ります
ノート本体 会議の記録 自動削除の対象外です。削除するにはノートの削除の操作が必要です
編集注記

バックアップと監査ログの実際の保持期間は、UNCHAIN株式会社の設定に合わせて具体的な期間を記載してください。「30日」「90日」のように数値で示せると、委託先審査での回答がそのまま使えます。数値を確定できない場合でも、「復旧用のバックアップに一定期間残る」という事実は省略しないでください。削除後にデータが完全に消えたと読める書き方は、実態と食い違うおそれがあります。

個人情報保護法との関係

法令個人情報保護法 第22条(データ内容の正確性の確保等)

個人データを利用する必要がなくなったときは、当該個人データを遅滞なく消去するよう努めなければならないと定めています。努力義務ですが、保存期間を決めずに記録を残し続ける運用は、この趣旨から離れていきます。自動削除は、この努力義務に実務的に対応するための機能です。

法令個人情報保護法 第35条第5項(利用停止等)

ご本人は、当該個人データを利用する必要がなくなった場合、漏えい等の事態が生じた場合、その他ご本人の権利または正当な利益が害されるおそれがある場合にも、利用停止または消去を請求できます。会議後の自動削除と退会時の消去の設計は、この請求への実務的な備えとして機能します。

保存期間を決める際は、業務上その記録が必要な期間を出発点にしてください。議事録の確定までの期間、監査や検収で参照する可能性がある期間、取引先との契約で定められた記録の保存期間などが判断材料になります。

安全管理措置のなかでの位置づけ

保存期間の設定は、個人情報保護法が求める安全管理措置のうち、次の区分に対応します。区分の全体像とUNCHAIN株式会社側の措置はセキュリティ体制をご覧ください。

区分 対応する内容
組織的安全管理措置 保存期間を規程として定め、期間の経過後に削除されていることを確認すること
技術的安全管理措置 保存期間の経過した文字起こしを自動的に削除する仕組み
人的安全管理措置 保存期間と削除の運用を従業者に周知すること
物理的安全管理措置 機器や電子媒体の廃棄時に、データを復元できない方法で消去すること
外的環境の把握 処理を日本国外に委託する場合に、当該国の制度を把握したうえで保持期間を限定する取決めを置くこと

よくある質問

Q. 削除した文字起こしを復元できますか

A. できません。削除された文字起こしは元に戻せません。

Q. ノートも一緒に削除されますか

A. 削除されるのは文字起こしだけです。ノートはそのまま残ります。ノートも消したい場合はノートの削除の操作を行ってください。

Q. 自動削除を有効にした後でやめられますか

A. 個人の設定であれば、保存期間を[オフ]に戻せばいつでも停止できます。Enterpriseプランのワークスペース設定については、管理者またはtharada@the-unchain.comまでご連絡ください。なお、すでに削除された文字起こしは、設定を戻しても復元されません。

Q. Enterpriseプランの保存期間を個人で解除できますか

A. できません。ワークスペース全体に適用された保存期間は全メンバーに及び、個々の利用者が上書きすることはできません。事情がある場合は、ワークスペースの管理者にご相談ください。

Q. 保存期間を決めるときの目安はありますか

A. 法令上の一律の基準はありません。業務でその記録を参照する期間を出発点に、要配慮個人情報が混入する可能性の高い会議を扱うかどうかを加味して決めてください。医療、人事、法務など機微な内容を扱う部署では、短めの期間を設定したうえで、必要な会議についてはノートに要点を残す運用をおすすめします。

Q. 会議の参加者から削除を求められました

A. 該当する文字起こしのブロック、またはノート全体を削除してください。法人向けプランでお預かりしているデータについては、削除の判断の権限はお客様(契約企業)にあります。ご本人からのご請求は、原則として記録を作成した組織へお申し出いただくことになります。

うまくいかないときは

  • 設定画面に自動削除の項目がない: Enterpriseプランでは管理者がワークスペース全体に保存期間を設定しており、個々の利用者の画面では変更できない場合があります。管理者にご確認ください。
  • 設定したのに文字起こしが残っている: 個人の設定では1週間の猶予期間があります。猶予期間が明けるまで削除は始まりません。
  • 削除されるはずのない文字起こしが消えた: 管理者がワークスペース全体に保存期間を適用した可能性があります。ワークスペースの設定を管理者にご確認ください。

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