文字起こしのカスタマイズ

専門用語や社名の登録、話者名の既定値、文字起こしの表示設定です。

社名、部署名、製品名、業界特有の言い回しが多く出てくる会議では、あらかじめ用語を登録しておくと、その語が正しく書き起こされる確率が上がります。登録は設定 > 環境設定 > 言語から行います。自分の会議だけに効く個人の用語と、ワークスペース全体に効く共通の用語の2種類があります。

登録して効果が出やすいのは、そのままでは聞き取りを誤りそうだと自分で見当がつく語です。一般的な日本語の語彙や、辞書に載っている普通の単語をたくさん登録しても、精度はほとんど変わりません。

自社名と、会議に出席している参加者の名前は登録する必要がありません。これらは会議の情報から取得できます。一方で、会話の中で名前が挙がるだけの他社名、取引先の担当者名、社外の製品名などは、登録しておくと効きます。

日本語の会議で登録しておくとよいもの

日本語の音声では、音は合っているのに別の漢字が当てられる、という形の誤りが起こりやすくなります。次のような語を先に登録しておくと、読み返したときの修正が減ります。

種類 登録する例 登録しない場合に起こりやすい誤り
部署名 品質保証部 「品質補償部」のように、同じ読みの別の漢字が当てられる
人名(社外・役員) 山田、齋藤、渡邊 読みが同じ別の姓に置き換わる。旧字体が新字体になる
社内文書・帳票の名称 QC工程表、日程遵守率 「QC工程票」「日程順守率」のように、表記が揺れる
製品名・プロジェクト名 案件名、コードネーム 一般名詞として書き起こされる
業界用語・略語 現場で日常的に使う略語 音の近い別の語になる
英語まじりの社内用語 日本語と英語が混ざった呼称 語の切れ目が想定と変わる

固有名詞は、実際に会議で口に出す形で登録してください。文書上は「株式会社〇〇」と書いていても、会話では「〇〇さん」と呼んでいるのであれば、呼んでいるほうの形を登録します。

日本語と英語が混ざる会議では、言語の設定そのものも結果に影響します。多言語対応もあわせて確認してください。

個人の用語を登録する

個人の用語は、自分の会議にだけ適用されます。

  1. 設定 > 環境設定 > 言語を開きます。
  2. 個人の用語の欄に、登録したい語を入力します。
  3. Enter キーを押して確定します。
図画面キャプチャ: 設定 > 環境設定 > 言語の個人の用語

入力欄の下に、登録済みの用語がタグの形で並んでいる。

登録できるのは最大30件です。件数に限りがあるため、実際に誤りが出た語から順に登録していくのが効率的です。

ワークスペース側ですでに共通の用語が登録されている場合は、個人の一覧の下にある「このワークスペース全員に適用されている用語を見る」を開くと確認できます。そこに載っている語は自動的に適用されるので、個人の側で重ねて登録する必要はありません。

ワークスペース共通の用語を登録する

ワークスペースの用語は、そのワークスペースのメンバー全員の文字起こしに適用されます。部署名や自社の製品名のように、組織の誰が会議を記録しても同じ表記になってほしい語は、こちらに登録します。

追加と削除ができるのはワークスペースの管理者だけです。設定 > ワークスペース > 一般を開き、言語の項目で編集します。メンバーは一覧を閲覧できますが、編集はできません。登録できるのは最大50件です。

図画面キャプチャ: 設定 > ワークスペース > 一般の共通用語

管理者が編集できる用語の一覧と、追加用の入力欄が表示されている。

共通の用語は全メンバーが閲覧できます

ワークスペースの用語は、ワークスペースのメンバーであれば一覧を見ることができます。社内でも限られた範囲にしか共有していない案件名やコードネーム、取引先の個人名を登録すると、その事実が意図しない範囲に伝わることがあります。閲覧される前提で登録する語を選んでください。

登録の例

  • 「Blokk」という表記の自社サービス名を登録しておくと、「block」と書き起こされにくくなります。
  • 「Projekt DolFin」のような綴りのプロジェクト名を登録しておくと、「project dolphin」と書き起こされにくくなります。
  • 「Tekto」という社名を登録しておくと、音の近い別の語に分解されにくくなります。

日本語でも考え方は同じです。会議のたびに同じ箇所で同じ誤りが出ているなら、その語が登録の候補になります。

登録しても効かないこと

  • 語の置き換え: 登録は、その語が発音されたときの認識されやすさを上げる仕組みです。文字起こしの中のある単語を、別の単語へ機械的に置き換える機能ではありません。音が似た別の語が残ってしまうこともあります。
  • 文章のかたまり: 各用語は個別に文字起こしの処理へ渡されます。長い文や段落を登録しても、その文がそのまま口に出されない限り、結果は変わりません。
  • 略語の展開: 略語は話されたとおりに書き起こされます。文字起こしの中で正式名称に展開されることはありません。略語の意味を確認したいときは、会議中や会議後にチャットで尋ねるほうが早く済みます。

反映されるタイミング

登録した用語は、その後に記録する会議の文字起こしから効きます。すでに記録済みの文字起こしが、あとから書き換わることはありません。過去の会議で誤りが多かった場合は、文字起こし本文を直接修正するか、チャットで内容を確認してください。

話者名と文字起こしの表示

文字起こしに表示される話者の名前は、用語の登録とは別の仕組みで決まります。既定では、システム音声から取得した発言と自分のマイクから取得した発言が色で分かれるだけで、名前は付きません。会議ツール上の表示名を発言に付けるには、ブラウザ拡張機能などの設定が必要です。対応している会議ツールと設定手順は話者ラベルにまとめています。

会議中の文字起こしパネルの表示・非表示、一時停止と再開、コピー、検索といった画面上の操作は文字起こしの仕組みで説明しています。

うまくいかないときは

用語を登録しても認識が改善しない場合、そもそも音声が十分に取れていないことがあります。マイクの選択、システム音声の権限、マイクと話し手の距離や周囲の雑音を先に確認してください。手順は文字起こしがうまくいかないにまとめています。

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