Zoom で話者ラベルを使う

Zoom で話者名を取得するための設定手順と、macOS のアクセシビリティ権限です。

Zoom の会議で話者ラベルを有効にすると、文字起こしの各発言に Zoom 上の表示名が付きます。設定には macOS のアクセシビリティの権限が必要です。この記事では、権限の付与から動作確認、うまく動かないときの対処までを説明します。仕組みと識別の限界は話者ラベルにまとめています。

用意するもの

macOS のデスクトップアプリ(最新版に更新してください)、Zoom Workplace のデスクトップアプリで参加している会議、そしてPulseに付与した macOS のアクセシビリティの権限の3つです。ブラウザ拡張機能は必要ありません。

対応環境

Zoom Workplace のデスクトップアプリで参加している会議が対象です。Pulseにアクセシビリティの権限を付与すると、Pulseが Zoom の画面に表示されている参加者名と発話中の表示を読み取り、文字起こしの各区間と突き合わせます。声紋や音声の特徴量から個人を推定する処理は行いません。会社が管理している Mac をお使いの場合は、IT部門が MDM を通じて権限を事前に付与できます。手順は話者ラベルを組織全体で設定する(管理者向け)をご覧ください。

Zoom の話者ラベルは、現時点では Windows に対応していません。Windows で Zoom の会議を文字起こしすると、「自分」「相手」の表示になります。Windows で話者名を表示したい場合は、Google Meet の会議でブラウザ拡張機能による話者ラベルを利用できます。手順はGoogle Meet で話者ラベルを使うをご覧ください。

ブラウザ版の Zoom(Web クライアント)は、OS にかかわらず対応していません。また、話者ラベルは文字起こしを行っている間だけ働くため、設定より前に記録された文字起こしに後から名前が付くことはありません。

設定手順(macOS)

権限の付与は、アプリの案内に沿って進められます。

  1. デスクトップアプリを開く

    最新版に更新されていることを確認します。画面の表示が更新されない場合は、Cmd+R を押して手動で再読み込みします。

  2. 話者ラベルの設定を開く

    設定 > 環境設定 を開き、「機能」の中の 話者ラベル を選びます。

  3. Zoom の行で設定を始める

    Zoom の行にある 設定する を選びます。

  4. アクセシビリティの権限を許可する

    macOS の設定画面が開くので、Pulseに対するアクセシビリティのアクセスをオンにします。

  5. 接続を確認する

    Pulseに戻ります。必要な情報を Zoom から読み取れる状態になると、Zoom の行の表示が 有効 に変わります。Zoom の話者ラベルには、別途オン・オフを切り替える設定はありません。

設定できたかの確認
  • システム設定 > プライバシーとセキュリティ > アクセシビリティ の一覧で、Pulseのスイッチがオンになっている
  • 設定 > 環境設定 > 話者ラベル の Zoom の行が 有効 になっている
  • 設定後に記録した Zoom 会議の文字起こしに、参加者の表示名が付いている
図画面キャプチャ: 設定 > 環境設定 の「話者ラベル」にある Zoom の行

「設定する」ボタンと、権限付与後の「有効」表示が確認できます。

アクセシビリティの権限について

アクセシビリティは、あるアプリがほかのアプリの画面上の項目を読み取ったり操作したりすることを許可する、macOS の権限です。Zoom の話者ラベルでは、この権限を使って Zoom デスクトップアプリに表示されている参加者名と、発話中であることを示す表示を読み取ります。

この権限が、画面の録画、音声の録音、カメラやマイクへのアクセスに使われることはありません。文字起こしのための音声の取得は、これとは別に行われます。詳しくは文字起こしの仕組みをご覧ください。

権限の状態は、システム設定 > プライバシーとセキュリティ > アクセシビリティ で確認できます。お使いの macOS のバージョンによっては、この画面が「システム環境設定」という名称で、項目の並びが異なる場合があります。名称が一致しない場合は、設定画面の検索欄で「アクセシビリティ」を検索してください。

権限を解除すると話者ラベルは止まります

アクセシビリティの権限をオフにすると、Zoom の話者ラベルは働かなくなり、文字起こしは「自分」「相手」の表示に戻ります。話者ラベルを使いたくない場合は、この権限をオフにしてください。

会議での使い方

Zoom Workplace のデスクトップアプリで会議を開始し、いつもどおりPulseで文字起こしを始めます。Zoom 側で発話者を判別できた場合、その参加者の Zoom 上の表示名が文字起こしの発言の上に表示されます。ご自身の発言は「自分」と表示されたままです。

識別できる範囲と参加者への告知の考え方は、話者ラベルをご覧ください。

うまくいかないときは

Q. 設定に「話者ラベル」の項目が見当たりません

A. Zoom の話者ラベルは現時点では macOS のみの機能です。まず 設定 > 環境設定 > 話者ラベル を開いて確認してください。そこに表示されない場合は、Pulseが最新版に更新されているかを確認し、必要であればthe-unchain.comから最新版を入手して入れ直してください。

Q. アクセシビリティを許可したのに「設定する」のままです

A. 次の順に確認してください。

  1. システム設定 > プライバシーとセキュリティ > アクセシビリティ を開きます。お使いの macOS のバージョンによっては「システム環境設定」という名称の場合があります。
  2. 一覧にPulseがあり、スイッチがオンになっていることを確認します。
  3. Pulseに戻り、設定 > 環境設定 > 話者ラベル を開き直します。
  4. Zoom の行が 有効 にならない場合は、Pulseを完全に終了してから起動し直します。

一覧でオンになっているのに認識されない場合は、いったんスイッチをオフにしてから、もう一度オンにし、Pulseを開き直してください。macOS 側で権限の登録が更新されないことがあります。

Q. 文字起こしはできているのに、話者名だけ付きません

A. 次の点を確認してください。

  • 会議が、Zoom Workplace のデスクトップアプリで行われていること。ブラウザ版の Zoom では話者ラベルは働きません。
  • 設定 > 環境設定 > 話者ラベル の Zoom の行が 有効 になっていること。
  • Zoom の会議中にPulseが起動していて、文字起こしを行っていたこと。
  • その文字起こしが、話者ラベルを設定した後に記録されたものであること。

会議室の共有端末から複数人が参加している場合など、一部の区間に話者名が付かないことがあります。該当する状況は話者ラベルの「識別できること、識別できないこと」に一覧があります。

Q. 表示される話者名が間違っています

A. 話者ラベルは、Zoom が表示している参加者名をそのまま使います。参加者が本名と異なる表示名を設定している場合は、その表示名が話者名になります。名前の誤りはノート上で直接書き換えるか、チャットに置き換えを指示してください。

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